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優等生ほど「他人軸」だったりする

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はっきり言って、日本の学校教育は「他人軸」を植え付ける教育です。

でも、それに気がついていない人は多いんじゃないでしょうか。私もそうでした。

私は、小、中、高校を通して、いわゆる優等生でした。学級委員や生徒会の役員、クラブの部長をし、成績も悪くありませんでした。

今だからわかるのですが、学校という枠の中は独特の世界で、学校で教え込まれた規範は、社会に出たら通用しないことも多いのです。

その根幹にあるのが「他人軸」で生きる、という生き方です。

一言でいうと、日本の学校教育は「他人軸」の生き方を刷り込む教育なのです。
それを社会に出てから、嫌というほど思い知らされました。

しかし、幼少のころから叩き込まれた価値観や考え方を脱却するのは、簡単ではありません。

そもそも自分が「他人軸」で生きている自覚がありませんから、壁にぶつかっても悩むばかりで、なかなか解決策が見つけられないのです。

なまじ優等生だと「他人軸」で生きていても、学校ではそれが規範なので、上手く渡っていけてしまいます。

そのために「自分軸」で考えるという訓練が、まったくできていませんでした。

私が大人になってから悩み苦しむ本当の原因は、私自身の「他人軸」の考え方と生き方だったのです。

それにやっと気がついたのは、40歳半ばを過ぎたころで、学校の成績は良かったのに、本当にバカだったと思います。

世のお父さん、お母さんたちに言いたいのは、お子さんの教育を学校だけに任せていたら、「自分軸」が持てない人間になってしまいますよ、ということです。

まず、教師本人が学校という世界しか知りません。大学を卒業して、一般企業に務めることもなく教師になるわけですから、厳しい経済社会で生きた経験がないのです。

学校以外の世界を知らない、ある意味「世間知らず」な人間が教師になっている事実を、親御さんたちはしっかり認識すべきだと思います。

お子さんが「自分軸」を持てるように育てることが、令和の時代に生きる親御さんの、最も必要なの愛の表現だと私は思います。

多くの教師が一生懸命に、己の職務に当たっていることは間違いありません。

しかし残念なことに、教師が一種の世間知らずであるのは、彼らのせいではなく制度がそうなっているからです。

私は教員免許の制度を変えるべきだと思っています。

たとえば、教員資格の条件に「一般企業で3年以上実務経験があること」にすれば、社会へ出ていく子どもたちに、教師は何を教えるべきなのか、多面的に考えられるようになると思うのです。

ビジネスマンの藤原和博氏が、東京都杉並区立和田中学校の初の民間人校長を努めた例もあります。

酸いも甘いもわかった、成熟した大人が教師になった方が良いと思いませんか?

子どもたちの人格形成に重要な影響を与える学校の教師が、広く世間を知ることで、学校教育が良い方向へ変わることを期待します。

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この記事を書いた人

人生100年時代。
何歳になっても子どものように学び成長したい、昭和生まれの会社員です。
自分の思考の記録としてブログを開設しました。
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